(Hokkaido) LE MUSÉE IDEA |きのこから始まり、ラーメンで驚かされる。
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🍷LE MUSÉE IDEA
🏙️北海道札幌市中央区宮の森一条 14-3-20
札幌を訪れるなら、一度は体験しておきたいレストランのひとつ。
LE MUSÉE。
この日のコースで、最も強烈に印象に残ったのは、意外にもメインで登場した一杯の「白老牛のラーメン」だった。
見た目も、その香りも、どこかラーメンらしい。
思わず勢いよくすすりたくなるような、少しジャンキーな魅力がある。
しかし、食べ進めると、それは単なるラーメンではないことに気づく。
上には牛の脂が丁寧に重ねられ、そのコクや香りが一杯全体を包み込む。
ラーメンという親しみのある料理をベースにしながら、その一皿をフレンチとして成立させている。
ジャンキーなのに、どこかエレガント。
親しみやすいのに、明らかにここでしか食べられない。
そのギャップこそが、この一皿の面白さだった。
そして、オーナーシェフの石井さんはLE MUSÉEのことを「きのこ屋さん」と表現していた。
実際、コースの序盤からきのこがふんだんに登場する。
土の香り、森を思わせる香り、食感。
きのこを単なる食材のひとつとして使うのではなく、コース全体の世界観をつくる重要な要素として扱っているように感じた。
特に印象的だったのが、ポルチーニのフリット。
香りの強いポルチーニを、軽やかなフリットに仕立てることで、濃厚でありながら重たくない。
そして鮑と、そのキモを使ったソース。
鮑の力強い旨味と、キモの濃厚さ。
そこにきのこを軸とした料理が続くにもかかわらず、不思議とコース全体が重く感じない。
最後に牛だしラーメンを食べ終えたときも、満腹感より先に「もう一度この世界観を最初から体験したい」という感覚が残った。
食材や技法のすごさを見せつけるというよりも、最初から最後まで一つの世界に連れていかれるような感覚。
その圧倒的な世界観には、どこかNARISAWAを訪れたときの体験も思い出した。
ただ、LE MUSÉEにはまた違う魅力がある。
より北海道の自然に近く、より森の中にいるような感覚。
そして、その世界観を壊すどころか、最後に牛ラーメンという意外な一皿を置いてくる。
きのこから始まり、森を感じ、最後はラーメンで驚かされる。
LE MUSÉEは、ただ「美味しいフレンチ」を食べに行くレストランではない。
ここでしか体験できない、一つの世界を味わいに行く場所だった。